2009年10月15日

10月11日(日) 写真展

伊藤浩之 「花のハバナ」@コニカミノルタ

思い入れがたりないのか、セレクトがいまいちなのか、よく見えない。
一枚だけ、海岸の写真で、高潮が民家まで押し寄せている写真が、とてもよかったです。
構図とか、マチエルとか、やっぱり大事だと思います。
ありがちな構図、っていうのは、それは、町中をスナップする限りは絶対ありえることで、それ自体は問題ではなく、何が写っているか、が問題だと思う訳です。
ありがちであればあるほど、隙があると、写真が下手に見えるのではないかと思うのです。ていうか、単純に気になる。写っているものに集中できない。
あるいは構図でせめる、マチエルに凝る、とかいう写真の場合は、それ自体がよくないと、意味がないですよね。
で、結局どう撮るにしたって重要なのではないかと。
中途半端はよくないと思う訳ですが、この写真展は、ちょっとその辺が、気になりました。


野川ゆきかず 「no coming home」@Nikon salon

一方でこちらの写真展は、とてもよかったです。写真に隙がないし、現像、プリントといった所にしっかりとこだわっているところが垣間見えて、写真としての出来が、すばらしいです。モノクロとカラーが混在していましたが、現像の感じやプリントのトーンがそろっていて、全く違和感を感じませんでした。
作家さんがいたのでお話させていただきました。
初めての個展ということで、知り合いの方にご指導いただいた、とのことですが、その方曰く、
「写真とは音楽だ。一つ貫かれたテーマがあれば、後はどうメロディーを奏でてもいいんだ」
ということらしいです。
最初に教わったことは、バッハを聴くこと、だそうです。
まとめすぎる必要はない(すぎてはいけない?)、ということらしいです。

人は全員家族だし、スナップもおそらく、自分の生活圏がメインだと思われますが、決して凡庸ではないし、うまいだけでもない。
とっても美しくて、胸に迫るものがありました。
写真の力ってやつですかね。
氏のおっしゃる、音楽の感じというかリズム感というか、そういうのも効いてると思います。
人柄が出るというか、その人の態度や考えや美意識が、この手の写真にはもろにでますね。
もう一度見に行こうかと思うほどです。

最後はMの架け替えへ。
瀬戸さんのSilent Modeのオリジナルビンテージプリントの展示と、松島さんの顔の写真。

瀬戸さんの方は圧巻でした。
まずでかい。
Silent modeのあの独特のにおいが、やはり強烈です。

一方松島さんの方は、ぱっと見はインパクトがありますが、よくよくみると、すべて同じ様に撮れているわけでもなく、なにか狙いがある様にも感じない、これから、という未完の作品な気がしました。

今週は、金正雅さんの「目の中の黒葉」と小原里美さんの「モルダバイト展」
posted by Ryo Yamashita at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真
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